『ピテラ』と『ライスパワーNo.11』は何が違う?SK-Ⅱ&米肌&ライスフォースで徹底検証!

エイジング

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もう少し正確に言うと、お米を発酵した時にできるエキスをスキンケアにも応用した商品のことで、“菌活”という言葉が一般的になったこともあって、今まで以上に注目を集めています。

その中で、一番有名かつ古株とも言えるのが「SK-Ⅱ」。

「SK-Ⅱ」では『ピテラ』という独自成分を配合した商品を30年以上前の1980年代から販売しています。

一方、最近注目を集めているのが『ライスパワーNo.11』という新成分。

医薬部外品として「皮膚水分保持能改善」が認められた唯一の成分ということで、『ピテラ』の独壇場だったこの分野に彗星の如く現れた、もう一つの注目成分と言えます。

この『ライスパワーNo.11』が配合された化粧品としては「ライスフォース」や「米肌」が有名ですね。

『ピテラ』と『ライスパワーNo.11』はどう違う???

ではそもそも、『ピテラ』と『ライスパワーNo.11』は一体何が違うのでしょうか?

ピテラとは

まず、『ピテラ』についてSK-Ⅱの公式サイトを見てみると

ピテラ™は、特殊な酵母「ガラクトミセス」 が発酵する時に生成される液体。 人の力の及ばないところで自然の営みにより生まれてくる唯一無二の成分です。

とあります。

ライスパワーNo.11とは

一方の『ライスパワーNo.11』について、ライスフォースの公式サイトでは

白米を原料に独自の技術でお米のエキスを抽出、そのエキスに麹菌や酵母、乳酸菌を加えて、
90日間という長い時間をかけて発酵・熟成させたもので、
化学物質を含まない100%お米からできた成分です。

と説明されています。

どうやら、

『ピテラ』→酵母の発酵によってできたもの

『ライスパワーNo.11』→お米のエキスを麹菌・酵母・乳酸菌によって発酵させたもの

という違いがあるようですね。

発酵に使う菌に違いがあることはわかりましたが、やっぱり似ている感は否めない…。

つまり、この2つの成分にどんな違いがあるのか、一番大切なのはその効果!

ということで、実際に『ピテラ』配合のSK-Ⅱと、『ライスパワーNo.11』配合の「米肌」と「ライスフォース」を実際に使ってみて、その違いを肌で感じてみました。

『ピテラ』配合の「SK-Ⅱ」  使ってみた

ではまず、SK-Ⅱを使ってみた感想から。

こちらが、一番オーソドックスな化粧水の「フェイシャル トリートメント エッセンス」です。

これ1本(160ml)で17,000円!!!

改めて見ても、やっぱ高いですね〜…。

テクスチャーは水のようにサラッサラで、全くとろみは付いていません。

マジで“水みたい”なので、コットン付けが必須となります。(素手だと隙間から滴れてしまうので、付けにくいです)

で、肝心の使い心地ですが、コットンで1分くらいパッティングをすると、びっくりするくらい肌がツヤっとなります。

ただ、潤いを留めておく効果は低いのか、すぐに乳液を塗らないと乾いていってしまいます。

使い続けるうちに徐々に肌質が改善し、「自ら潤う肌に変わる」とは言いますが、それを実感するまでには最低でも1年は使い続ける必要があるように感じます。

むしろ最初のうちは、潤いを感じにくいので、物足りなく思う人の方が多いかもしれません。

そして、ここからは使ってみたからわかるデメリットなのですが、納豆のような独特なニオイがします。

これこそが『ピテラ』のニオイであり、発酵によって生まれたものだという証しなのかもしれませんが、ニオイに敏感な人は苦手だと思います。

私の場合、このニオイは体調によって平気な日と「ちょっとキツイな〜」と思う日がありました。

あと、使うたびにピリピリっとしたひりつきを感じました。1年以上使い続けてもこのひりつきがなくなることは無かったです。

このひりつきによって肌が赤くなったりすることはないのですが、これもダメな人は多いかもしれません。

『ライスパワーNo.11』配合の「米肌」 使ってみた

続いては、『ライスパワーNo.11』が配合されたコーセーの「米肌」です。

こちらのテクスチャーは、若干のとろみが付いていますが、かなり控えめで“ほぼ水っぽい”と言っていいくらいです。

なので、こちらの商品もコットン付けが推奨されています。

そして驚いたことに、「SK-Ⅱ」に匹敵するほどのツヤが出ます!!!

市販されている化粧水の中では、「米肌」が一番「SK-Ⅱ」と似た使い心地をしていると感じました。

また、若干のとろみがあるせいか、「SK-Ⅱ」よりも化粧水単体での潤い効果が持続します。

前述のように、「SK-Ⅱ」は潤い効果を実感するまでに1年くらいかかりましたが、「米肌」は肌質改善しつつ、「今すぐに肌を潤わせたい!」という欲求にも応えてくれるアイテムだと実感しました。

使用感や効果は「SK-Ⅱ」とかなり似ていますが、ニオイは特になく、「SK-Ⅱ」で感じだようなひりつきもなかったので、好き嫌いなく多くの人に使ってもらえる商品だと思います。

「米肌」は公式サイトで14日分のトライアルセットが販売されています。

『ライスパワーNo.11』配合の「ライスフォース」 使ってみた

そして、もう一つの『ライスパワーNo.11』配合の「ライスフォース」ですが、こちらは「SK-Ⅱ」や「米肌」とは違って、かなり強めなとろみがあります。

なので、コットンではなく手でつけることが推奨されています。

コットンが苦手な人や、手の温もりを使って化粧水を浸透させたい人には向いていますね。

「ライスフォース」の一番の特徴は、『ライスパワーNo.11』を高配合しているということ!ボトル裏の成分表を見ても、『ライスパワーNo.11』が一番最初に書かれています。(配合成分の中で一番多く含まれているということ)

使い心地としては、肌がもっちり&ふっくらする感じは得られますが、「SK-Ⅱ」や「米肌」のようなツヤはでませんでした。

また、とろみのせいなのか?肌への浸透スピードがちょっと遅い気がしました。

ちなみにこちらの商品も、ニオイは特にありません。

ライスフォースは、公式サイトで10日間のトライアルキットが用意されています。

で、結局のところどれが一番良い?

つらつらつら〜っと使用感を紹介してきましたが、結局のところどれが一番良いのか!?

分かりやすくするために【潤い部門】【コスパ部門】【成分部門】の3部門に分けて勝手にランクづけしたいと思います。

【潤い部門】

☆1位☆ 米肌(使ってすぐに実感できる潤い、ツヤ肌になる、化粧水だけでも潤い長持ち)

2位  SK-Ⅱ(即効性はないが徐々に肌質が改善、ツヤ肌になる)

3位  ライスフォース(もっちりするがツヤはなし、とろみのせいで浸透が遅い)

【コスパ部門】

☆1位☆ 米肌(10mlあたり416円、1ヶ月あたり2,500円)

2位  ライスフォース(10mlあたり666円、1ヶ月あたり4,000円)

3位  SK-Ⅱ(10mlあたり956円、1ヶ月あたり11,000円)

【成分部門】

☆1位☆ SK-Ⅱ(成分の90%以上がピテラ)

2位  ライスフォース(成分の中で一番多く含まれているのがライスパワーNo.11)

3位  米肌(成分のなかでライスパワーNo.11は7番目の配合量)

 

そのほか、これまでに紹介した特徴を表にまとめるとこんな感じになりました。

ライスフォース 米肌 SK-Ⅱ
テクスチャー とろみ強め 僅かにとろみもあるが
サラサラ
水っぽくてサラサラ
ニオイ なし なし あり
ツヤ なし あり あり
潤い部門 3位 1位 2位
コスパ部門 2位 1位 3位
成分部門 2位 3位 1位
公式サイト    

「SK-Ⅱ」と「米肌」の使い心地はかなり似ているので、コスパ重視派なら「米肌」、成分にこだわりリッチな気分に浸りたいなら「SK-Ⅱ」とろみのあるテクスチャーが好きな人なら「ライスフォース」がぴったりかとおもいます。

「SK-Ⅱ」はCMにお金かけすぎ?

3商品を比べて、改めて「SK-Ⅱ」のぶっ飛んだ価格に驚愕してしまいました。

もちろん、3商品とも成分配合やこだわりが違うと思うので、一概には言えませんが、やはり「SK-Ⅱ」の値段の高さはちょっと普通じゃないと思います。(デパコスの中でもかなり高い方です)

正直な話、「SK-Ⅱ」はCMにお金をかけすぎていると思うんですよね。

桃井かおりさんや綾瀬はるかさん、有村架純さんといった美肌女優たちをミューズに抜擢するのは全然悪くないと思いますが、最近では有名タレントや美容系ユーチューバーたちにもバンバン商品をプレゼントして、SNSでPRしてもらうという広告活動を行っています。

私はかなりの人数の有名人のインスタをチェックしているのですが、ちょっと名の知れた有名人たちにはほぼ全員にプレゼントしていると言っても過言ではないくらいです。

そして、インスタでのPRは「結構いいギャラが発生する」というのもよく聞く話ですよね。

ブランドの人気のためにも、こういった手法での広告活動は必要なのかもしれませんが、なんとなく有名人たちへのプレゼント代やデパートのテナント料がどっさり、私たちが買う商品価格に上乗せされている気がしてなりません…。

消費者に還元してくれると一番嬉しいんですけどね。もっとも、“憧れブランド”であり続けることも「SK-Ⅱ」のブランド戦略なのかもしれませんが。

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